薬と医療費
薬には必ず副作用があり、人の体に少なからず負担をかけてしまいます。
一般的にメタボリック症候群の予防、改善には一に運動、二に食事、三に喫煙、最後に薬と言われます。
メタボリック症候群の治療は内臓脂肪を減少させることが基本ですが、内臓脂肪を減少させる薬はまだ日本にはありません。
メタボリック症候群は生活習慣が原因であるため、生活習慣を改善すれば内臓脂肪は減少し、薬は必要ないのです。
つまり自己努力によって生活習慣を改善し、できるだけ薬を飲まないで改善することが望まれます。
しかし糖尿病、高血圧、脂質異常などは症状や進行度合いによっては運動、食事だけでは改善が見込めず、どうしても薬が必要な時があります。
その場合は薬が処方されますが、受け取る時に医師や薬剤師の説明をよく聞いておくことが大切です。
特に飲む量と時間、副作用については薬を飲む前にしっかり頭に入れておく必要があります。
また薬には飲み合わせると思わぬ副作用が現れる危険な組み合わせがあります。
医師や薬剤師が処方する薬は飲み合わせが考慮されているため安心ですが、自分で勝手に市販の薬を飲む行為、2つ以上の病気を持っていて別の病院で処方された薬を飲む場合などに注意が必要です。
医師から処方された薬を飲むときには、他に服用している薬を報告し、自己判断で別の薬を飲まないことが大切です。
近年日本では特定健診制度が始まり、国における予防対策が強化されましたが、その背景には日本の医療費の増大があります。
現在、日本の医療費は年間30兆円を超えています。
また今後高齢化社会が進むにつれて、さらに医療費は増え続けていくことが予想されています。
メタボリック症候群が進行してさらに深刻な病気にかかると、その治療に高額な費用がかかります。
メタボリック症候群の段階で対策を行うことによって国の医療費が抑えられると同時に、各家庭における医療費も抑えられるのです。
増大している医療費の内訳をみると、約3割は生活習慣病、中でも糖尿病に関連した費用が最も多くなっています。
そこでメタボリック症候群の人を減らすことが医療費の抑制につながると考えられるのです。
社会保険庁の調査では、肥満、高血圧、高コレステロール、高血糖の4つについて異常がある人は、異常がない人に比べて10年後の医療費が3倍以上になると予想されています。
また喫煙、肥満、運動不足などの不健康な生活習慣によっても医療費は増大すると予想されています。
そこで特定健診制度では専門家による運動や食事療法を取り入れ、効率的に生活習慣の改善を図り、生活習慣病を予防することを目指しています。
特定健診は医療保険者が責任を持って実施していくことが義務付けられています。
メタボリック症候群とその予備軍の数が5年後には平成20年度時点の10%減、10年後には25%減になることを目標としています。
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