飲酒と喫煙の影響

飲酒はメタボリック症候群と密接に関係しています。
近年の調査では、週に4回以上飲酒している人にメタボリック症候群が多いということが明らかになっています。

お酒に含まれるアルコールは体内に入ると1グラム当たり5カロリーから7カロリーになり、糖質やたんぱく質よりも高くなります。
お酒は「エンプティーカロリー」と言われ、カロリーはあっても栄養をほとんど含まない飲み物です。

適度なアルコール摂取は新陳代謝を促進して体熱を上昇させる効果がありますが、飲み過ぎは摂取カロリーだけが増えて、メタボリック症候群の要因となります。
またお酒のカロリーは低くても、アルコールに食欲を増進する効果があることが問題となります。

お酒と一緒に出されるおつまみは一般的に塩分の高いものや脂っこいものが多く、毎日食べるとメタボリック症候群の危険性が高くなります。
一日の適量は女性ならビール1缶、男性ならビール中瓶1本程度で、週に2日は全くお酒を飲まない休刊日を作るとよいでしょう。

また飲酒をしたらその分食事を控えて食事の合計カロリーを抑えることも大切です。
飲酒の席では会話を楽しみながら時間をかけて飲みましょう。

おつまみには良質のたんぱく質、野菜、海藻を選んで栄養バランスをとることによって飲酒の量を抑えることができます。

飲酒は「百薬の長」とも言われますが、健康を考慮して飲みすぎないことが大切です。

一方、喫煙はメタボリック症候群の原因である内臓脂肪とは深い関わりがあります。
たばこに含まれるニコチンがインスリン抵抗性を生じさせ、その結果メタボリック症候群を引き起こしやすくなるのです。

実際に喫煙している人がメタボリック症候群にかかる危険性は、喫煙していない人に比べて1,2倍であることが分かっています。
また一日あたりに吸うたばこの本数に比例して危険性は高くなり、特に一日に40本以上吸っている人は飛躍的に危険性が高まります。

しかし禁煙すればすぐにメタボリック症候群の危険性がなくなるわけではありません。
喫煙時の本数が少なければよいのですが、一日20本以上吸っていた人はその後20年間メタボリック症候群にかかる危険性は変わらないと言われています。

一日40本以上吸っていた人ではその後20年以上、危険性の高い状態が続くと言われています。
たばこは生涯一度も吸わないことが理想ですが、既に喫煙が習慣になっている場合には一刻も早く禁煙することが求められます。
しかし、たばこの成分であるニコチンには麻薬と同じくらいの依存性があるため、禁煙することは容易ではありません。
ニコチン依存には身体的なものと心理的なものとあり、後者の方が深刻でニコチン依存症と呼ばれています。
禁煙後何年かしてから喫煙を再開する人がいるのはこの依存症のためです。

禁煙するためには強い意志と自己努力が必要です。
また近年ではニコチン依存症の人に対して医療保険を用いた治療が受けられるようになっており、利用するのも一つの方法です。

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